1/8 タチコマのボイスコレクションを使ってあの名場面を再現してみる


こんにちは、絶賛エンジニア募集中の押切です。

エヴァンゲリオンがついに三度目の完結を果たしましたね。
リアタイ世代として感慨深いものがありますが、一番好きなの新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生のラストで、量産機が降りてきて、魂のルフランが流れるところですかね。引きとして最高でした。
どんなに人気作品も25年もやっていると、きちんと区切りをつけるのは大変なことが、かなりメディアで強調されているように思います。

先日Cerevoで販売していた1/8 タチコマについて、インターネット接続によって実現している機能提供の終了をご案内しましたが、まだまだ1/8 タチコマと楽しく遊んでいただくことができるということを、今回はお伝えしていきます。

スマート・トイ「1/8 タチコマ」の機能

1/8 タチコマはアニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」に登場するタチコマをCerevoが持つ家電テクノロジーを用いて可能な限り再現したスマート・トイです。

1/8 タチコマはさまざまな既存のエンジン等を組み合わせて自然な会話や、並列化を行っています。

  • 画像認識エンジン : MS computer vision
  • 音声認識エンジン : Google Cloud Speech
  • 音声合成エンジン : AI Talk(株式会社エーアイ)
  • 語彙エンジン : TrueTalk(Jetrunテクノロジ)

開発当時から、こうしたオンラインを軸とした機能提供は決まっており当初はサブスクリプション(サブスク)型も検討していましたが、皆さんにシンプルに遊んでいただきたい想いから買い切り型として発売しました。

しかしながら2017年3月に発売し、そこから4年経っての2021年8月にインターネットに接続して利用できる機能の全てを停止することを苦渋の想いで決断しました。

スタンドアロンモードでの楽しみ方

1/8 タチコマはインターネット接続せずに遊べる「スタンドアローンモード」を実装しているため、今後も専用アプリで連携して遊んでいただくことが可能です。

専用アプリからの操作で様々なアクションや歩行・走行、また指定したボイスをしゃべらせることができます。

専用アプリから「MANEUVER」を選ぶと1/8 タチコマの操作ができます
こちらの動画でアプリ操作の様子をご紹介しています

ボイスコレクションの全公開

また今回の決定にあたり、1/8 タチコマを大切にしてくださっている皆さんに引き続き一緒に遊んでいただけるようAndroidアプリにおいて、TVシリーズでタチコマの声を担当している玉川砂記子さんによる完全録り下ろしボイスコレクションを全て解放しました。

1/8 TACHIKOMA Androidアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cerevo.tc1app
※1/8 タチコマ専用アプリは、1/8 タチコマ本体がお手元にある方のみご利用いただけます。

ボイスコレクションは全部で605個あります。
これまでは「タチコマにしゃべらせることで解放」できていたものでしたが全体の数がかなり多いので、ある程度しゃべるきっかけを知ってる自分が頑張っても100も到達できていませんでした。

ボイスコレクションで解放された一部を特別に少しだけお見せします。

あの歌も収録しています。複数台ぐるっと並べて歌わせると……

アプリ操作とボイスコレクションを使った名場面再現遊び

このボイスコレクション機能と、以前ご紹介したLuaスクリプトの組み合わせで、あのタチコマ劇場を1/8 タチコマで再現して遊ぶことも可能です。
https://tech-blog.cerevo.com/archives/6044/

これはあくまで非公式に自分が買った1/8 タチコマで遊んで見た動画です。
3Dプリンタでレンチを作って小道具にしてみました。

タチコマ劇場 ツノ 編

こちらは名場面再現のため同僚に3Dプリンターで出力してもらった老人フィギュアです。

IoTデバイスに欠かせないサーバ維持

IoT はInsertnet of Things の略語で、インターネットに繋ぐことで従来得られなかった体験なり利点を得ることができるデバイスです。
しかしながら、デバイスからインターネットに繋ぐ先のサーバーを用意し、その保守が当然必要となってきます。

このサーバ維持費用をどうやって回収するかは、各社工夫が必要です。

サブスクとして回収する場合がもっともシンプルで、自分自身の利用が終われば払う必要もなくなりわかりやすい料金体系です。
サブスクは主にサービス提供が主機能であると料金を月額等で払い続けることに価値を感じやすいですが、一転ハード主体のものだと料金を払い続けることに違和感が出てきてしまう場合もあります。

Cerevoの場合、お客様に製品をなるべくシンプルな形でお届けするのにこだわりを持ち、これまで「製品の買い切り」という形で提供してきています。
そのためサーバ維持についても、いずれかのタイミングで何かしらの判断が必要となります。

おわりに

IoTデバイスのサーバ維持の判断や提供方法は企業によってその価値観や判断軸が異なりますが、Cerevoの場合はこの2点が大きなポイントとなります。

  • 世の中において役割を果たしたと判断できたとき
  • インターネット接続がなくても十分な機能を提供できると判断できたとき

機能提供の終了と聞くとあまりよくないイメージがあるかもしれませんが、新たなことに挑戦していくためには必要な判断という一面もあります。
今後のCerevoは、そうした想いをきちんと抱えながら新しいデバイスの企画・開発・販売にさらに注力していきます。

また、1/8 タチコマを可愛がっていただいている世界中の皆さん。
これまでの深い御礼と共に、末永く可愛がっていただけますようよろしくお願いいたします。

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