YouTube Liveへの配信設定方法 – LiveShell Wの使い方 vol.4


こんにちは、営業の栗林です。
LiveShell W入門向けの使い方連載の第4回目です。

前回までで映像を入力できる状態まで進めました。今回はとりあえず入れた映像をそのままライブ配信する方法について解説いたします。

解説の後はYouTube Liveへの配信のやり方を手順を追って説明します。

YouTube配信前の準備

今回はYouTube Liveでの配信を例として紹介しますが、一つ注意があります。作成したYouTubeアカウントは、作ってすぐにはライブ配信ができませんので、事前に設定を行ってください。

『YouTubeアカウントの確認』という手順を行う必要があります。要は捨てアカウントでの運用を防ぐために、電話番号との紐付けを行うということです。この作業の後の審査に最大24時間かかりますので、事前に行っておくのがよいと思います。

手順については下記リンクよりご確認ください。
YouTube アカウントの確認

配信できるプロトコルの種類

ライブ配信には様々な設定がありますが、主要なキーワードについて解説していきます。まずはLiveShell Wが配信できるプロトコルの種類についてです。

RTMP/RTMPS

世間的にライブ配信に一番使われているプロトコル。YouTube Live始め、ほとんどの配信サービスはこれで対応できます。

RTSPサーバーモード

LiveShell W自体がサーバーとなって接続してきたクライアントに対して動画を配布します。インターネットに出ない様にしてセキュアな配信を行う場合などに利用します。

MPEG2-TS over UDP

MPEG2-TSを多重化してUDPデータとして送出します。
このデータを受信できるデコーダーへの送信用です。

ストリームの録画

LiveShell Wは配信先の一つとして、microSDまたはUSBメモリーへの録画を指定することができます。MP4コンテナ、またはMPEG2-TS形式にて保存することが可能です。

以上4つの配信または録画が可能ですが、まずはRTMP/RTMPS(以下、RTMP)による配信だけ覚えてみましょう。大半の配信サービスはこの方法で配信できます。他は必要になったらマニュアルを参照してください。

YouTube Liveで配信する方法

それではRTMPでの配信設定をしていきましょう。『YouTubeアカウントの確認』 が完了している前提となりますので、確認の手続きが終わっていない場合は先に済ませてください。

LiveShell Wはデフォルトではチャンネル1が未設定となっていますので、今回はここにYouTube Liveの設定を行います。

1. YouTubeにログインして配信準備

ログインしたらメニューから『YouTube Studio』を選択します。

YouTube Studioの右上にある『作成』『ライブ配信を開始』のアイコンをクリックします。

2. YouTube Studioで配信設定

下記画面が配信画面となります。この段階で番組の設定を行います。

今回はテスト配信ですので設定は、タイトルを「test」、プライバシーを「限定公開」にしています。実際の配信をされる時はタイトルは任意のものに変えてください。プライバシーは配信が公開される範囲です。

限定公開にすれば配信urlを知らない人には公開されません。限定公開では、自分と配信URLを教えた人しか見ることができません。

3. LiveShell StudioでLiveShellWの設定

次にLiveShell W側の設定を行います。起動して『LiveShell Studio』に接続してください。

チャンネル1YouTube Liveの設定を行います。未設定の右の歯車をクリックしてください。

『配信先を設定する』をクリックしてYouTube Liveの設定を行います。

『+新しい配信先を追加』をクリック。

  • 表示名:自分で分かる様に設定してください。
  • 配信タイプ:RTMPクライアント
  • RTMP URL:YouTube Studioの画面から『ストリームURL』をコピー&ペーストしてください
  • ストリームキー:YouTube Studioの画面から『ストリームキー』をコピー&ペーストしてください
  • 通信プロトコル:ネットワーク設定自体がIPv6になっていればIPv6の方が早いですが、分からなければ『未指定』『IPv4』を選んでください

この設定を保存すると配信先選択の画面で今の設定が選べる様になります。『選択』をクリックしてチャンネル1に割り当てます。

ここまで来れば準備完了です。

4. 配信を開始してみよう

PGM OUT映像の右下の『配信開始』をクリックして配信を始めてみましょう。
PGM OUT映像の左下の『回線状態』が『停止』から『Excellent』ないし『Good』になったことを確認してください。

※回線状態が悪い時はネットワークを確認してください。

『YouTube Studio』の管理画面を確認すると映像が届いていることが分かります。右上の『ライブ配信を開始』をクリックすればライブ開始です。

YouTubeの配信URLを確認すると無事配信が行われています。

終了したい時は『YouTube Studio』『ライブ配信を終了』をクリックすることで、ライブ配信を終了することができます。続けて『LiveShell Studio』でも『配信停止』をクリックしてください。

以上で配信完了です。1カメラ配信であればこれで最低限の配信は可能になります。

【おまけ】物理ボタンでの配信操作

事前に設定だけしておけば、『LiveShell Studio』を起動せずとも本体ボタンだけで配信することが可能になります。

まずはLiveShell Wに電源・カメラを接続、インターネット回線への接続を行ってください。カメラの入力が出力される様に『A・B』ボタンでカメラ映像がProgram Outに送出される様に操作してください。

『チャンネル1』は左のボタンになります。OLEDの表示がトップ画面であることを確認した上で『チャンネル1』を押してください。

『チャンネル1』の設定がOLEDに表示されるので、間違いがないことを確認してください。

もう一度『チャンネル1』のボタンを押すと配信開始するかどうかの確認画面になります。『A』を押すことで配信開始されます。

配信停止する場合はもう一度『チャンネル1』のボタンを押してください。配信停止の確認画面になりますので、『A』を押すと配信を停止できます。

以上でカメラで撮影している映像をそのまま配信するということに関してはクリアーです。より高度な配信をする場合は、本体操作ができるとスムーズでしょう。

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著者プロフィール

kuri
kuri
Cerevo営業、栗林です 2023年ジョイン

趣味はアイドル(など)のライブに行くこと
推しの卒業を機にヲタクは卒業と言ってたはずですが、ヲタクの言うヲタク卒業は200%嘘だということを無事証明しました。現在地Girls2
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