[3日目] ロードバイクで事故って意識失って記憶も失ったはなし


本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018」の第3日目です。

Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2018
http://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2018/

こんにちは!waccoです。
平日はZwiftで、週末は時折荒川などに出かける初心者ロードバイク乗りです。
▼かわいいかわいい、私の愛車。TREKの『Emonda S4 Women’s』

# 念願のツールド東北

2017年の7月にロードバイクを購入してはや1年。
いろいろなロングライドの大会に出るようになり、春は宇都宮、佐渡ヶ島でロングライドを満喫。
今年の秋は念願の……!ということでツールド東北に参加しました。
かつて弊社XON ORBITRECも完走した、自転車の人気イベントです。

2018年9月。気仙沼ワンウェイフォンド(気仙沼から石巻まで100キロを走るコース)にエントリーしていました。
一緒に走るはずだった友人は腹痛のため出走せず車移動。
ひとりぼっちに少々不安になりながらも「最初のエイドステーションで会おうね!」と約束して出発!

# でも最初のエイドステーションには辿り着けなかったんだよ

ツールド東北ってエイドステーション(マラソンや自転車の大会で用意される、水や食べ物の補給場所)のご飯がすごく充実してるんです。
海の幸山の幸。地元の名産品を満喫できるのも、大会に出る楽しみのひとつ。
▼この写真は『うつのみやサイクルピクニック』のエイドステーション。この水餃子食べた後にエグい坂あった

最初のエイドステーションは15キロ時点。友達にも合流できる!とワクワクしておりましたが……
運命の9.6キロ地点。下り坂を走ってる最中の出来事でした。
そんなに急でもない右カーブ。体重移動をしつつブレーキレバーに指をかけ、スピードコントロールしていたはず……

「あ、やばい」
そう思った気がする。そのへんが最後の記憶です。この記憶、正直曖昧です。
まあとにかく気づいたら、その辺の地面に寝転んで救護されてました。痛い……。めちゃくちゃ痛いぞなんだこりゃ。

# 意識が戻ったぞーーーーー!!!!

ふわふわしながら意識を取り戻した私。
水の音する…草のにおい、土ホコリ……ん?すっごい遠くにマイ自転車がある……
ここは…荒川か?

ダイナミック不正解ですが、本当に勘違いしました。場所がどこかもはっきり理解できない私。
身体痛いし、顔濡れてるから触ったら血だらけだし、周りには人がたくさんいるしで大混乱。
キョロキョロしているうちに言われたのが見出しでした。「意識が戻ったぞーーーー!!!!」

あれ……もしかして、ワタシ、事故っちゃった??
まわりにいるビブスをつけたスタッフさんと思われる人たちに尋ねると、「そうだよ!覚えてない?」って聞き返される。
この辺でツールド東北に出てたことは思いだしたんですが、事故前後なんて正直全然思い出せない。
思い出そうと頭を働かせると、とてつもなくぼんやりして「もう眠い…寝かせておくれ…」って感じです。
ヘルメットが割れてしまうほどの強い衝撃で、脳震盪を起こしていました。
▼無慈悲に割れたヘルメット。MIPSを採用したちょっといいやつでした。命を守ってくれて感謝

# そして救急車で運ばれた

搬送先ではすぐにCTで頭を撮っていただきました。脳は異常なし。
怪我は肋骨骨折&擦過傷程度で、ありがたいことにすぐに治るものばかりでした。
重たかったのは脳震盪影響。ほぼ頭がまわらず、事故後2週間はほぼ欠勤。快く休ませてくれた仲間にはとても感謝しています。
この場を借りて心からありがとうございます。

# 戻るものと戻らないもの

そう、戻ってないものがあるんです。それは正確な事故の記憶。
薄ぼんやりと戻ってはきているものの、やはりはっきりとはしていません。

しかし世はセンサーが自分のアクティビティを残してくれる時代。
私がどんなふうに事故ったのか、ログを元に検証してみようと思います。

まずは救急車でも聞かれたその時の時速。

どうやら40キロ弱でてたみたいですね、スピード。急減速がエグい。コケたからですけど。

こちらが走ったルートと高度のデータ。右カーブを曲がってる時に転んだのは間違いなさそうです。

せっっかく場所がわかったのでグーグルマップで場所を特定。

何もないですね……2013年撮影だそうなので、今は全然違う景色かもしれないです。

そう、今は違う景色かもしれないんですけど、あまりにも記憶の景色と全然違う。違いすぎる。
どうやら私、偽物の記憶で上書き保存をしてしまったようなのです。人間の脳怖い。すごい。
脳挫傷をするほどの自転車交通事故にあった知人がいるのですが、その人も雨の日を事故を晴天と記憶していると聞きました。
事故のショックを和らげるため、よりナチュラルな方向にすり替えるんですかね??なんて恐ろしい……すごい仕組みだ。

記憶を持つ本人である私にとってはあまりにも衝撃が強いのですが、他人に伝わらないので今回のブログ執筆を記念して(?)記憶の中の景色を絵にしてみました。
この違いを感じ取って私と一緒に震え上がってください。

家があったはずだし、緑がめちゃくちゃ茂ってたんだよ……そう、記憶の中ではな。

著者プロフィール

wacco
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waccoです。サービス企画や広報を担当しています。
脱出ゲームがすきです。自転車にのります。
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