こんにちは、営業の栗林です。
LiveShell W入門向けの使い方連載の第3回目です。
今回は入出力についての解説です。この部分を間違えると想定した映像が出せないということになってしまいますので、一通り確認してみてください。
「なんか映像がうまく出ない…」の原因はここにある場合が多いです。
合わせてvol.2の内容で設定をしていただければとは思いますが、まずは配信の打ち上げをおこなうためにも入出力について確認していきましょう。
目次
LiveShell Wで利用できる入出力とは
さて今回は映像と音声の入出力について解説です。
いくらエンコーダーがあっても配信するためのソースがなければライブ配信はできません。
LiveShell Wは目玉機能としてHDMI 2入力と仕様があるのでプロダクトサイトやチラシでもそこを全面的に押し出していますが、実は他にも入力が多いのが特徴です。この種の機材としてUSBオーディオの入力がナチュラルにできるのは、なかなか便利なのではないでしょうか?
今回は各入出力について一通り解説していきます。
LiveShell W 各種入力
HDMI入力(2系統)
まずはLiveShell Wの『W』の名前の由来である特徴とも言える、HDMI 2入力です。とは言っても自分の配信に必要もないのに無理に2入力使う必要はありません。慣れるまでは、まずHDMI 1だけ使って配信しても問題はありません。
複数の映像をスイッチング配信すると、様々なことができる反面、管理する内容も増えていきますので、まずは単純な配信ができるようになってから、段階的に複雑な配信に挑戦していきましょう。ガンプラの素組もしたことないのに、いきなりリアルな塗装や表面処理が出来るわけないのと一緒です。
一点、注意点があります。
LiveShell Wは入力映像ソースの自動判別機能がありません。そのためHDMIに入力するカメラ等の出力設定を確認して、LiveShell Wで設定しているソースと同じになるようにしてください。また、2入力使う場合もHDMI INPUT 1とHDMI INPUT 2の映像が同じ解像度になるようにしてください。
▼LiveShell Wの出力設定確認方法
本体メニュー / MAIN MENU → Encoder → Resolution
LiveShell Studio / 設定 → 本体設定タブ → システム映像フォーマット
『LiveShell Studio』上で入力されている映像は「Input A」「Input B」、配信する映像は「PGM OUT」で確認できます。
HDMIからはもちろん音声入力もできます。カメラ内蔵のマイクなどを利用する場合は事前に入力を確認してください。
●HDMIから音声入力した場合
- リニアPCM 2チャンネル(ステレオ)音声
- サンプリングレートは 48 kHz / 44.1 kHz / 32 kHz のいずれか
音声入力について
LiveShell Wに入力した音声は『LiveShell Studio』のオーディオミキサーで細かく設定することができます。
LiveShell WではHDMI以外に、アナログ音声・USB音声入力に対応しています。
アナログ音声(ステレオミニピンプラグ、LINE/MIC)
アナログ音声はLINE入力、マイク入力に対応しています。キヤノンコネクタなどミニピンプラグ以外の音声出力については変換コネクタなどをご利用ください。
オーディオ機器の知識になりますので、違いは分からない場合とりあえずは何も考えずにアナログマイクはMIC入力、他はLINE入力と考えてください。
ちょっと分かるようになったら音響機器メーカーのサイトなどで調べてみていただければと思います。
一般的にはマイク信号は電圧が低いのでLINE入力に繋ぐと音が小さすぎ、MIC入力に対してLINEを繋ぐと電圧が高すぎて音割れしますので、注意しましょう。
USB音声の入力
本体のUSBポート前面、後面どちらでも、USBオーディオクラスデバイスを接続して音声入力に使うことができます。単一のオーディオソースでサンプルフォーマットが48kHz 16bitに設定できる物が利用できます。
LiveShell W 各種出力
HDMI出力(HDMI Output)
PGM OUT映像および配信音声を出力しています。つまり液晶モニターを接続すれば配信される映像がそのまま映ります。配信映像の手元確認用にご利用ください。
HDMIオーディオにも対応していますので、スピーカーやイヤホンジャックが付いているモニターなら、あわせて配信音声の確認も出来ます。
入力映像がインターレースの場合(1080/60iなど)は出力映像はI/P変換されて周波数が半分のプログレッシブ映像に変換されます。PC向けモニターは意外と30p入力に対応していないモニターが多いのでご注意ください。
※ 簡単に言うと昔のテレビのような横にしましまな映像がインターレース 、欠落なく全部映っているのがプログレッシブです。
USB音声モニタの出力
本体のUSBポート前面、後面どちらでも、サンプルフォーマットが48kHz 16bitに設定できるスピーカーやヘッドフォンといったUSBオーディオクラスデバイスが利用できます。配信音声の手元確認用にご利用ください。
シチュエーションに合わせた入出力を選ぶ
以上がLiveShell Wの持つ映像・音声の入出力です。
音声入力についてはHDMI、LINE、USBと豊富なフォーマットが利用でき、オーディオミキサー機能も充実しているので、様々なシチュエーションに対応できます。
個人のトーク配信であればメイン音声をUSBマイク、BGMはPCで鳴らしてHDMI 2から入力みたいな使い方が多いでしょう。
逆に本格的なステージの配信では音響卓からラインの音を貰った方がよい音質が得られるので、LINE入力と別途エアーマイクをMIC入力してうまくミキシングするということも可能です。
LiveShell Wは入出力についても選択肢が多いため、出来ることが多すぎてわかりにくい部分があります。まずはカメラ付きマイクの音声だけでやってみるのもよいのではないでしょうか?
やっているうちに音質や集音環境にも拘りが出てくると思いますので、それからしっかりと機材や設定を追い込んでいくようなやり方でよいかと思います。
何にでも言えることですが、まずは通しでやってみると全体像が見えてくるはずです。
マニュアル該当箇所 映像および音声の入出力
https://liveshell-w-manual.cerevo.com/manual.html#id77
ご注意
配信において楽曲の利用に関してはライブ配信サービス(Youtube Live、Facebook Liveなど)によって各社違いがあります。自分の利用するサービスでは何が許可されているのかを事前に確認してください。
検索すると著作権フリー音源などもありますので、まずはそういった物を調べてみるのも一つの手段です!
それでは次回はいよいよ配信のアップロード方法について解説します。
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著者プロフィール
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Cerevo営業、栗林です 2023年ジョイン
趣味はアイドル(など)のライブに行くこと
推しの卒業を機にヲタクは卒業と言ってたはずですが、ヲタクの言うヲタク卒業は200%嘘だということを無事証明しました。現在地Girls2