本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2019」の第12日目です。
Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2019
https://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2019/
皆さんこんにちは。sugajunと申します。Cerevoでは主に、落ち穂拾いという名の総務を担当しています。アドベントカレンダー歴3年目です。誰も興味がないようなバンドの話ばかりを書いています。
ちなみに2年前は、デリンジャー・エスケイプ・プラン (The Dillinger Escape Plan) というマスコアバンドの解散ライブを観るために弾丸でニューヨークへ行った話を、そして昨年は、秋に10日間お休みをいただいて、南カリフォルニアでライブ三昧だった話を書きました。
実は今年は、すでに3回も南カリフォルニアへ遊びに行きました。一般的な日系企業では、なかなかお休みを取りにくいところですが、これもひとえに、職場の皆さんのご理解とご協力のおかげです。自由な社風と、理解のある上司や同僚にひたすら感謝です。さて今回は、直近11月末に、南カリフォルニアで同じバンドのライブを3日間連続で観てきた話を、性懲りも無く書き綴ろうと思います。
ストラングアウトってだれ?
カリフォルニア、シミバレー出身のパンクロックバンドです。デビュー以来、Fat Wreck Chordsというレーベルに所属しています。1989年結成、1994年デビューなので、社会人に例えると、勤続25年目の大ベテランです。このアドベントを読んでいる方のなかには、まだお母さんのお腹の中にすらいなかった、という若者もいるかもしれませんね(白目)。
それはさておき、彼らのサウンドの特徴は、パンクロックにメタル(金属じゃないほう)の要素を取り入れ、ヘビーさも兼ね備えながら、メロディックでもあり、かつ疾走感のあるメタリック・スピード・パンクです。日本だと、いわゆる「メロコア」というジャンルに分類されることが多いと思いますが、そうは言われても、言葉で説明されてもなかなか伝わらないのが音楽。そこで、2019年8月に発売された最新アルバム「Songs of Armor and Devotion」のなかから1曲お聴きください。
「Under The Western Sky」
いかがですか。これを聴いて「かっこいい!」と思ったそこのあなた、お友だちになってください、宜しくお願いします。
さて、私の好きな音楽は、基本的にハードコアパンク、マスコアなどを軸足にして、クロスオーバー系も聴いたりしますが、2017年に、私の大好きなデリンジャー・エスケイプ・プラン (The Dillinger Escape Plan)が解散してしまってからは、ストラングアウト愛の比重が高まっています。今年発売された最新アルバムの北米ツアーをする、という情報をキャッチしまして、過去7年くらいは毎年のように来日していた彼らですが、2019年はなんと来日なし!
実は3月にもカリフォルニアへ単発ライブを観に行ったものの、やはりホットなうちに新作をライブで聴きたい!という欲望に打ち勝てず、3日間連続でライブを観るに至りました。余計なうんちくはほどほどにして、3日間のライブの様子を簡単にレポートしたいと思います。このアドベントカレンダーを読んでくださった方へ、彼らのライブの楽しさをお伝えできれば幸いです。
1日目 ランカスター (Lancaster)
会場周辺
会場は、ノースハリウッドから車で1~1時間半ほどのところにある、退役軍人のコミュニティセンター。鉄道の駅もバス停もなく、車でなければたどり着けないくらい、周辺に何もないところです。こちらは夕暮れ時の写真ですが、視界を遮るものがほとんどありません。
会場の外観も内観も撮影し忘れましたが、コミュニティセンター内に、巨大で頑丈なスチール台のようなものがステージとして設置されていました。ステージの高さが1mもないくらいなので、最前列で観ていると、メンバーとの距離が近すぎて時々ぶつかりそうになります。海外のライブでは、撮影に関する規制がないケースがほとんどですので、モッシュなどで体勢が維持できなくならない限りは、写真を撮ったり、1曲まるまる録画したりしています。その時の動画がこちらです。
動画「City Lights」
いやあ、とにかくメンバーとの距離が近かったです。どれくらい近いかというと、ギタリストがステージ前方で前のめりになると、うっかり私の手や頭がギターに激突しそうになるほどです。もともとはコミュニティセンターということもあり、ライブハウス仕様ではないため、この日はサウンドトラブルも多く、音もあまりよくありませんでしたが、ステージとの距離の近さなど、ライブならではの臨場感は抜群でした。
ライブ写真
ちなみに、今回のツアーは、The Casualtiesというゴリゴリのパンクバンドがツアーに帯同していたのですが、そのバンドを観ている最中、ステージダイブしたファンの脚に私の額がキックされて、額にかすり傷を負う、という、年甲斐もない出来事がありました。まあ、ライブを観ていると、人が飛んできたり、押されて痣ができたり、気づいたら身体中が痛くなっていたりとか、よくありますよね、ええ。
足を伸ばして映画のロケ地へ
さて、閑話休題。
ランカスターでのライブ会場から車で20分ほどのところに、ターミネーター1のロケ地となったガソリンスタンドがあったので、せっかくだからということでライブ前に立ち寄りました。
映画のラストでサラ・コナーが立ち寄ったガソリンスタンドですね。ジョン役のエドワード・ファーロングが好きで、テレビ放映されたターミネーターは何度も観た記憶があります。懐かしい。
2日目 ガーデングローブ (Garden Grove)
さて2日目は、ダウンタウンから車で1時間ほどのところにある、Garden Ampという野外の会場です。アナハイムにあるディズニーランドがすぐ近くにあります。ここを訪れるのは、昨年一度、別のバンドのライブを観に来て以来、二度目になります。
昨年、ここの会場のオーナーが変わったばかりということで、前回来た時に比べると、照明や音響設備などが格段にグレードアップしており、3日間観たライブのなかで、結果的にGarden Ampが一番音も良かったですし、比較的安全な位置で観れたこともあり、写真や動画もたくさん撮ることができました。
オープニングSEのオジー・オズボーンから、当日一発目の曲がこちら。
「Crossroads」
「Rebels and Saints」
次は、最新アルバムから。ベースのクリスが、「亡くなった友人のことを悼み、自宅のリビングで泣きながら作曲した」という一曲。底辺に漂う悲しみを、希望や優しさで包み込んでいくような印象の曲です。
「Ulysses」
ストラングアウトのライブが楽しいのは、メンバーが常に全力でファンを煽ってくるところと、それに応えるファン、双方向に熱量がぶつかりあっていくところでしょうか。ツアー中のセットリストもある程度決まっていますが、日毎に曲順を変えたり、演る曲と演らない曲があったり、毎日観に行っても、毎日違うセットリストでファンを楽しませてくれる心意気も素敵です。
ライブ写真
ちなみに、ドラムのソロ写真が撮れなかったのは、ちょっと距離があったからです。他意はありません。
どうですか、私の自己満足な感想文と写真、そして動画の垂れ流しにも、そろそろ飽きてきた頃ではありませんか。残念ながら、まだ道半ばですよ、着いてきてください。
お次は、私の大好きな曲(いや、むしろ嫌いな曲などないのですが)!この曲を聴くといつも興奮してしまいます。歌詞を要約すると「魔性の女でも、お前と一緒にいるためなら何だってやってやるさ」という、激しい愛の曲です。
「Ultimate Devotion」
そして、この日最後に撮影した動画。
「Crows」
今回のツアーでは、アンコールのラストにオジー・オズボーン (Ozzy Osbourne) の「Bark at The Moon」のカバーで締めるのがお決まりだったようです。少なくとも、私が観た3日間、全日ラストは同じ曲でした(ただし動画は撮れなかった)。
3日目 ロサンゼルス (Los Angeles)
ようやく3日目、ツアー最終日。会場はエル・レイ・シアター (El Rey Theatre) です。彼らのライブを観れるのも、今年は今日で最後。
ミート&グリート
しかしこの日は、とっておきのお楽しみが!
「ミート&グリート」といって、チケット代とは別料金で、公開サウンドチェック、バンドメンバーとのフォトセッションや、サインをもらえたり、話もできるという、スペシャルなご褒美つき!ということで、当日は開場時間よりも早めに現地へ到着しました。
普段でも、ライブ前後に会場内外でもファンと交流してくれるのですが、順番待ちが長かったり、忙しそうにしていると話しかけにくいこともありますし、メンバー全員と写真を撮ったりサインをもらったりするのは、なかなか難しいものです。そう思うと、ライブ後はそのまま諦めて帰ってしまうことが多い私ですが、今回は遠慮なく全員と写真を撮って、サインをもらうこともできました。
その時の写真がこちら。
「Strung Out」のTシャツを来てサムズアップしているのが私です。ちなみに、私の右隣で、メンバーが片手に持っているのは、お土産に用意していった日本酒(獺祭)の小瓶です。みんなとても喜んでくれました。
ミート&グリートでは、メンバー全員と個別に写真を撮ることもできましたが、このアドベントを読んでいる方から「いい加減終わらないの、この話」という声が今にも聞こえてきそうなので、そこは割愛します。メンバー全員、とにかくいい人たちです。向こうから話しかけてくれて、なかには「何度も会ってるけどはじめまして」と、 連日最前列にいたせいか、 私のことを覚えてくれているメンバーもいました。また、いい人なのはツアークルーも同様で、「僕は写真撮るのが得意なんだ、撮ってあげるよ!」と声をかけてくれるツアーマネージャー。私がメンバーにサインをもらっている風景まで撮影してくれる、というサービスの良さ!バンドの音楽の良さありきではありますが、メンバーやクルーの人柄に接すると、ますますバンド愛が増しますね!
エル・レイ・シアターの様子
無事にミート&グリートを終えて、開場は約2時間後。近くのダイナーで時間を潰したあと、開場時間に再び会場内へ。この日はようやく、会場を撮影する余裕が出てきました(遅い)。
なかなかゴージャスな内装ですよね。東京のライブハウスではなかなか味わえないレトロな雰囲気のなかで、ゴリゴリのパンクロックを楽しむのもまた乙なものです。
いざライブが始まると
さて、前座のステージも終わり、いよいよストラングアウトの出番。幕が開いてみると、前座のステージでは設置されていた返しのスピーカーがなぜかありません……。つまり、最前列付近にいると、ボーカルの声がまったく聞こえないのです。その他の音響はバッチリだっただけに、これはさすがに残念でした。
とはいえ、アグレッシブなステージングには変わりありません。ライブでしか味わえない、熱量と臨場感!
「Gear Box」
ライブ写真
他にも動画や写真はたくさんありますが、語りだすと切りがなくて、あと3日間くらい必要になるかもしれませんので、今回のところはこの辺にしておきたいと思います。
ツアーの戦利品
ちなみに、今回の最新作プレオーダーマーチと、ツアーマーチ、また、ライブ後にゲットした戦利品の一部がこちらです。
VIPラミネート、メンバーからもらったサイン(レコードジャケットとセットリスト)、ミート&グリート限定のトートバッグとピンバッジ、ギターのロブ、ジェイク、ベースのクリスそれぞれからもらったピック、ツアーフォトグラファーがプレゼントしてくれたステッカーなど。
記事を書きながら、「ああ~~~楽しかったな~~~ライブ観たい~~~!!」と一番強く思ったのは、おそらく私自身でしょう。いつでも会いに行けると思っていたら、ある日突然、観たいバンドがいなくなってしまうこともあります。一度きりの人生、会いたい時に会いたい人に会って、後悔のないように生きていきたいものですね。
あなたの人生が、あなたの好きなもので溢れて、溢れかえったその幸せが、周囲の人々をも巻き込んで、幸せの渦となっていきますように。
No music, No life!!
著者プロフィール
- 職業:落ち穂拾い
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