中国で事故ると[10日目]


本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントTechBlog 2017」の第10日目です。

Cerevo アドベントTechBlog 2017
http://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2017/

こんにちは。柴田といいます。今回は私が中国、深センで交通事故にあってしまった話をしようと思います。交差点でトラックに轢かれ救急車で運ばれての診察、そして警察での事情聴取などなど、中国で交通事故にあったらどうなるのか、体験記です。

事故現場

中国は深セン、Hi-tech park とShenzhen univercity の間くらい。LenovoのR&Dビル近くの交差点でした。

状況

交差点の横断歩道わたっていたところ、トラックが左折しぶつかってしまいました。

記憶がさだかではないんですが3~5トンくらいの青いトラックと衝突しました。

 こんな感じのトラック。
こんな感じのトラック。

青かったのとフロントがひらべったかったなーくらいにしか覚えていません。

そこで私は地面にたたきつけられました。そして左足が腫れ、腹部から出血、そして左手に擦り傷を負いました。

轢かれた!救急車で病院へ

ぶつかった後、意識はとばなかったので、その場で倒れこみながらスマホで会社に連絡。加害者とその助手席にいた人、そして警察が来て中国語で話かけられる。私はポケットに入っていたパスポートを出し、スマホのメモで「我不会説中文」と表示。呼吸と話ができることは声を出したりして伝えました。

そんなことしながら、このまま死ぬのかなという恐怖に苛まれていると救急車が到着。私の目の前に現れた救急救命士。ありがたいことにその人は英語が通じたので、どこが痛いか伝えると担架に乗せられそのまま救急車へ。

病院で診察。そして追い出される

救急車で病院に到着。そのときはなんという病院に行ったかわかっていなかったが、あとから調べると深圳市第六人民医院というところでした。病院につくと担架にのせられたまま病院の廊下で待機。すると順番が来たらしく診察室へ移動。

まずは腹部からの出血がまずいということになったらしく腹部エコー。いきなり上裸にさせられ診察。なにかおなかに当てられているなと思っていたら、すぐさま服を着せられて、間髪いれずにレントゲン室へ。左足のレントゲン写真をとる。当然英語通じないので身振り手振りのコミュニケーション。なんとなくここに足のせればいいんだろうなという感じで撮影。終わるとまた担架にのったまま廊下で待機。20~30分くらいすると寝ている私にバサっと乗せられる封筒。

中身を確認すると、エコーの写真とレントゲン写真。そのときには弊社の中国語・英語バイリンガルのCindyさんが到着していたので、記載内容を読んでもらいました。内容としては、問題なしとのこと。内臓に損傷もなく足の骨も折れていないと。

……、でも足は腫れたまま。まったく歩ける気がしない。私が「ちゃんと見てくれ!骨折れてなくても歩けない!」と言っても病院側は「入院する必要ないし、ほっておけば治る」と。やっぱこういうノリなんですねー。恐るべし。

ひとまず、歩くことができないので加害者に松葉杖を買ってもらい病院を追い出される。

警察署へ。しかし話を聞いてくれない?

病院を追い出されると状況説明をしなくてはいけないから、警察署に行こうといわれる。いろいろ納得いかないものの病院を後にして警察署へ。やっぱりこういうときも滴滴(Didi:中国版Uber。中国の配車アプリ)。足が痛くてもだえる私にビビる滴滴運転手。今思うと申し訳ない。

警察署に到着すると、まさかのClose。なぜかと言うと時間が遅かった。警察署に到着したのが18時30分だったのです。仕事終わりだから話は聴けないよといわれてしまいました。

そこで今までの鬱憤を警察署でぶつける私。「こっちは中国で事故って警察署行こうっていわれて松葉杖でわざわざ来たんだから、話させてくれ!」と。

フィジカル・メンタルともにタフな交渉の結果、警官と、被害者の私と通訳のCindy、加害者の運転手とその同僚、合計5人で話すことに。その中で私だけ中国語を話すことができないので、私が英語で説明しそれをCindyさんに訳してもらう。正しくこちらの言い分を伝えられるか、すごく不安でした。しかし、ここまできたら、勢い任せに話すしかないと思い、まくし立てるように説明しました。

すると、警官がうなずく。実は警官にも英語が通じていたようでした。本当に理解してるか?中国語で通訳しなくていいかと聞き返すと「不要」と。信じるしかないのでそのまま加害者の説明へ。双方の話の結果、加害者の全責任であり私にはまったく責任がないという結論になりました。警官、私、加害者の3名で署名しました。

下側の欄にも、あとから署名しました
下側の欄にも、あとから署名しました

帰国

翌日の昼のフライトで日本へ帰国。そのまま成田空港から近い冨里徳洲会病院へ。いそぎ脳のCTスキャンを撮り異常がないことを確認しました。しかし足は腫れたまま。翌日から整形外科へ通い今に至ります。だいぶ歩けるようになりましたが、現在治療中です。

まとめ

事故後の対応としては日本と一緒で、保険屋に電話、相手の連絡先を聞くなどなど。LCC使って香港経由で深センに行きやすくなったからこそ気を付けなくてはいけないと思いました。

下は参考までに。

成田空港から近い病院
https://www.naritatomisato.jp/

深センで日本語が通じる病院一覧
http://www.hcpg.jp/hospital/%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2/%E4%B8%AD%E5%9B%BD/%E6%B7%B1%E3%82%BB%E3%83%B3

著者プロフィール

Shibata
株式会社Cerevoエンジニア。1987年生まれ。2010年に日立グループの家電開発部門である日立アプライアンスに入社、炊飯器・掃除機等の白物家電の筐体設計を担当。2014年に日立アプライアンスを退職し、Cerevoに入社。スマート・スポーツブランド「XON」シリーズ第1弾製品となる「SNOW-1」をメカニカルエンジニアとして開発に参画。現在はBLEラジオ「hint」プロジェクトを担当。
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