BlueNinja BSPの新バージョン”RELEASE_151021”を公開


はじめまして。
TechBlogでは初登場となります、組み込みソフトウェアエンジニアの奥原です。
BlueNinja(CDP-TZ01B)のソフトウェアを担当しています。

BlueNinjaの作例や関連するものごとを紹介していければと思っています。
今後ともよろしくお願いします。

今回は作例の紹介…ではなく、BlueNinjaの開発環境、BlueNinja BSPの新バージョン”RELEASE_151021“公開のお知らせです。

8月のBlueNinjaの販売開始時にはVer.1.31.1だった東芝のTZ1000 BSP(TOSHIBA.TZ10xx_DFP)が、Ver.1.35.0にバージョンアップしています。
機能追加や公開ポリシーの関係で、あまり時間を置かずに新しいバージョンへの追従する必要があります。
現在の新バージョンへの対応と今後のバージョンアップへの対応をしやすいようにBlueNinja BSPもバージョンアップしました。

複数バージョンのTZ1000 BSPへの対応

新しいバージョンがリリースされても、TZ1000 BSPにはバージョン間で互換が無い部分があるので、プログラムを作成した時に使用した古いバージョンを捨てるわけにはいきません。
しかし、今までのバージョンの仕組みでは同時に複数のバージョンをインストールしておき、プログラムごとに指定して使うことができませんでした。
今回のバージョンアップでは、BlueNinjaでサポートしているTZ1000 BSPのバージョン(現時点ではVer.1.31.1とVer.1.35.0の2つ)をインストールしプログラム毎に指定できる機能を追加しました。

インストール後のsdkフォルダには、互換維持用の「TOSHIBA.TZ10xx_DFP」フォルダの他、バージョン番号のサフィックスがついたフォルダが作成されます。

インストール後のsdkフォルダ
インストール後のsdkフォルダ

app_create.batの実行時にオプションでインストール済みのバージョンを選択できるようになりました。
バージョンを指定しない場合はインストール済みのTZ1000 BSPの中で最新のバージョンを使用します。
(MakefileのDFP_VER変数にバージョンを指定します)

app_create.batスクリプトでのバージョン指定
app_create.batスクリプトでのバージョン指定

TZ1000 BSP Ver.1.31.1をインストールしている場合、以前のBlueNinja BSPで作成プログラムはそのままビルドできます。

最後に…

BlueNinja BSPの構造上、TZ1000 BSPの新バージョンへの追従が難しい状態が続いていました。
(バージョンアップ頻度が高いことと互換が無いことは…想定できていませんでした)
今回のバージョンアップでは、構造に手を入れ新バージョンへの追従をしやすくしました。

今後の作例ではTZ1000 BSP Ver.1.35.0を使用するものも公開していく予定ですので、この機会に新しいBlueNinja BSPをお試しいただければと思います。

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