本記事は、Cerevoスタッフが業務や趣味について思うままに書き綴るアドベントカレンダー企画「Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2019」の第7日目です。
Cerevo アドベントカレンダーTechBlog 2019
https://tech-blog.cerevo.com/archives/category/adventcalendar/2019/
Cerevoの林(りん)です。このブログに登場するのは何だかんだで4回目、CerevoにJoinしてからこの時期にはアドベントカレンダーで記事を書くようになりました。
去年は、深圳の言語事情について書きましたが、今年は深圳での移動手段について書きたいと思います。
事前準備
初めて深圳に行く、深圳の行ったところのない地域に行くと行った場合は最低限以下の物を用意しておく事をお勧めします。
・現地で使えるスマホ
・地図アプリ
・深圳通(交通カード、あったらベター)
スマホに関しては通信だけでも使えるようにしておけば何かと便利なので絶対あった方がいいと思っています。
おすすめの地図アプリ
地図についてはGoogle Mapと言いたいのですが、中国向けにサービスを行なっていない事もあり、深圳の地図はGoogleが中国撤退時のデータのまんまで一切更新されていない状況です。
よって中国のアプリを事前にダウンロードしておくと便利です。中国、最大手のBaiduが提供しているBaidu Mapもありますが、私は高德地图(Amap)をお勧めしています。1番の理由はオフラインでも使える点です。
例えば、香港とのボーダーの羅湖から华强北にある华强电子世界に行く場合こんな感じです。
公交(地下鉄、バス等の公共交通機関の利用を優先)
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タクシー・ライドシェア使用の場合
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自転車・電動自転車の場合
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徒歩の場合
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といった様にいろんな交通手段に合わせてルート探索ができるようになっています。
深圳通
日本のSuicaの様なICカードです。
深圳に行く回数が増えるという方は購入しておいて損はないです。一般のデザインのカードであれば100元(デポジット50元、チャージ分50元)で買えます。メリットとしてはキャッシュレスというだけではなくバスが20%〜35%の割引、地下鉄で5%割引され、且つ地下鉄→バス、バス→地下鉄を90分以内で行うと0.4元割引されます。
また特殊なカードで互通行カードというものがあります。
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香港の交通カード、オクトパスカードと一体になったカードです。1枚100元で深圳地铁の一部の駅のカード販売機で買えますがデポジットとチャージ分が含まれていません。またカードは1枚ですがオクトパスカードを使うときはオクトパスのチャージ分から、深圳通を使うときは深圳通のチャージ分と2枚のカードが1枚になっただけそれぞれにチャージする手間があります。
長くなりましたがここから深圳の交通機関の紹介です。
深圳地铁
一番使いやすいのは地铁と呼ばれる地下鉄です。深圳の主要地域はカバーできているので非常に便利です。乗り方もまあ特別ではないのでここでは割愛します。
強いてデメリットを言えば、手荷物を必ずX線検査機に通さなければ改札にいけないので、ラッシュ時駅によっては中々入口から進まない事があります。その為、深圳中心部で1駅、2駅の距離だとバス、タクシー歩いた早い場合があります。
バス
外国で路線バスを乗るのには少し勇気がいると思いますが、事前に地図アプリでバスに乗る様指示が出た場合は乗ってみるのもありだと思います。最近はほとんどの路線バスが英語のアナウンスを自動音声でしてくれるようになりました。
深圳通を持っていれば運転手の横にカードをタッチする機械があるのでタッチすればOKです。
ただし、距離が長いバスの場合このタッチする機械がない場合があります。そのバスに遭遇をした場合はバスに車掌さんがいますので、車掌さんに行き先を伝えて車掌さんの持っている端末にカードをタッチします。
DiDi
日本ではタクシーの配車アプリとして少しづつ有名になってきていますが、元々は中国のサービスでアメリカのUBERの様にライドシェアのサービスです。
地下鉄だけでは目的地にたどり着けない、バスはやっぱり怖い、タクシーはもっと怖いという方でもDiDiであればそんなに不安はないと思います。
アプリをダウンロード
DiDiが日本でもタクシー配車のサービスを開始した影響により日本版と中国版があります。中国版はGreater Chinaと書かれているのでこちらをダウンロードしましょう。
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ダウンロードが完了してユーザーの登録が終わったらまず支払いの方法をセットアップしましょう。
矢印のマークの設定を開き
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钱包(支払方法)を選択
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支付方式のボタンを押し、
国际信用卡免密支付を選びます。
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なんとDiDiはUnionPay以外のVisa/Master/AMEXの支払に対応している為、この点が私がDiDiを推す理由でもあります。支払のセットアップが完了したら乗車の仕方です。
緑色のピンを調整して乗車ポイントを決めましょう。
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行き先を入力します。入力は英語にも対応していますが、事前に住所を入手している場合はコピペする方が無難だと思います。
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行き先を決めると車のタイプを選びます。この時に目的地までの目安の金額が出ます。
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优亨(Select):ユーザーレビュー評価が高め、綺麗目の車が来ます。
快车(Express):普通の車が来ます。
同时呼叫:优亨と快车を同時に探します。
車が見つかるとドライバーがピックアップポイントに向かって来る様子が以下の様に見えます。プライバシーの問題で隠していますが、ドライバーの苗字と車の車種・色・ナンバーが記載されています。
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中国のSIMの場合、電話がかかってくることがあります。またドライバーからメッセージが来ることがありますので、メッセージを返信しましょう。发消息を押すとチャット画面になります。
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といっても中国語が打てない・わからないという方。アプリにはデフォルトで定型文が入っていますので内容と意訳文を参考に返信してあげましょう。
1.你好,我的定位准确,请按导航来接我
日本語訳:私の位置は正確です、ナビ通りに迎えに来てください
2.我稍后到达上车点,现在不方便接电话,谢谢
日本語訳:まもなく待合せ場所に着きますが、今は電話に出られません
3.好的,我知道了,谢谢您
日本語訳:はい、わかりました。
4.我已经到达上车点,希望您及时赶到,谢谢
日本語訳:もう待合せ場所にいます、なるべく早く来てください
5.我马上到,请您稍等一下
日本語訳:間も無く着きますので少々お待ちください。
6.不好意思,我还要几分钟,请您稍等一会
日本語訳:ごめんなさい、あと数分待ってください
7.请问您大概还要多久到
日本語訳:あとどのくらいで到着しますか?
該当の車が来たら、乗車しましょう。乗車したらアプリ上には運転手が走るルートが表示されます。目的地に到着したら最終的な金額が表示されますので支払って完了です。
注意点
クレジットカードが使えるのは市内または隣の市ぐらいです。例えば深圳から広州に行こうとすると長距離の為、別の支払方法で前金を請求されます。
他にも深圳郊外に行くとバイクタクシーがあったり、都市間を移動する高速鉄道や特急列車は日本と違う光景がみれます。長くなりましたのでその辺はまた別の機会にしたいと思います。
著者プロフィール
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