[21日目] LiveShell Xに装着できる「角度調整足 兼 microSDカードカバー」の作り方


はじめまして。デザインエンジニアの横田です。最近は、ライブ配信機器「LiveShell X」のデザインとメカを担当しました。そこで、せっかくなので今回のアドベントブログのテーマもLiveShell Xに関係するものにしてみました。

LiveShell Xに見られるネジ穴たち

LiveShell Xの筐体をよく見ると、今までのLiveShellシリーズの筐体と比べるとネジ穴の数が多い事がわかるかと思います。

これは、いままでのシリーズを使われているお客様の貴重なご意見も参考に、リグ、ラックをはじめ、いろいろな場所に取り付けられること等を想定した為です。最終的には「右側面、左側面にそれぞれM4ネジ穴を2つ(合計4つ)」「底面と側面に三脚用のネジ穴を1箇所ずつ(合計2つ)」を搭載することになりました。

そんなネジ穴たちですが、いろんな箇所への取り付けに使えるのはもちろんの事、工夫次第で色々使えそうな気がしてきますよね。そこで、今回は固定以外の使い方の一例として、録画中にうっかりSDカードがはずれないような「角度調整足 兼 microSDカードカバー」になるような部品をレーザーカッターで作ってみました。作り方を簡単に紹介してみたいと思います。

1. 外形図のpdfをダウンロード

LiveShell X公式サイトのSPECのページから、外形図のpdfをダウンロードすることができます。まずはそちらをダウンロードしましょう。

2. 部品のデータを書く

ダウンロードした外形図のpdfをイラストレーターで開き、ネジ穴の位置に合わせ「角度調整足 兼 microSDカードカバー」のデータを作成します。


↑外形図から側面のみを抜き出し、それに合わせて部品データを作成します。


↑レーザーカッターで切り出すために、部品だけのデータにしておきます。

3. レーザーカッターで切り出し

データができたら、アクリル板(厚さ2mm)をレーザーカッターで切り出します。


↑レーザーカッターで切り出し中。


↑切り出された部品。

4. 組み立て

完成した部品を、M4のローレット飾りねじで筐体に取り付けます。

5. 完成

完成状態は下記写真のとおりです。


↑アクリル板部品でmicroSDスロット部分を覆い、直接microSDカードを触れないようにしています。microSDカードが差さっているかどうかが確認出来るように、アクリル板は透明を使用しました。


↑同じ部品を反対側側面にも装着すると、角度調整足にもなります。通常状態から角度調整足状態にするには、ローレットねじを緩め部品を回転させ、くぼみに合わせてネジをとめればOKです。


↑卓上に置いた時に角度がつけられる。

最後に

今回は、LiveShell XのM4ねじ穴の、固定以外の使い方の参考として「角度調整足 兼 microSDカードカバー」の作り方を書いてみました。あくまで一例ですが、参考になれば幸いです。

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